[すると左手が引っ張られた感覚がして]
あ、ごめんなさい。僕、用事があるからお先に。
また話に進展があったら僕にも教えてね。
[すっかり噂を信じ込んだ...はそう言って友人と別れ、手の引かれた感触がしてその方向に進むと、目の前に菫ふわふわが空中でもがいている。その身体には『糸』が絡まっていて]
また君ですか。
他のふわふわは地下に戻ったのに、こんなところにいていいんです?
ほら、じっとしてて。動くと余計絡まりますよ。
[...しか見えない『糸』をそっと外していく。しばらくしてふわもこは自由になる]