……うん。ちょうど、わたしの近くが空いているのかな。ユリアンさんの部屋の傍でもあるみたいだから、よさそうだね。[パタリと端末を閉じると、李雪へと手を差し出す。ぬいぐるみを抱いて手が塞がっているようなら、無理強いをするつもりはないけれど。]あ、っと。わたし、ブリジット=エメスって言います。よろしくお願いしますね。[新たに現れた女性に名乗ってから、広間を後にした。 自分の格好もあって、足取りはゆっくりとしたものになる。]