[最初はユリアンの左隣の部屋にしようかとしたのだけれど、其処には人の気配があったから、止めておいた。
ブリジットの隣、ユリアンの正面――Mの部屋を選択して、李雪が嫌がらなければ、其処へ。
……ユーディットの隣でもあるとまでは、気が回らなかったが。
室内に入ると、食事をしたかなどを問うて、必要と思われる分の世話を焼いた後、「おやすみ」と挨拶をして、自分の個室へと戻った。]
……ふう。
わたし、ここに何しに来たんだろう……?
[他者の世話を焼いてばかりの気がして、ポツリと呟いた。
それが嫌だとは、特には思わないのだけれど。
浴衣のままにベッドに倒れ込み、*暫く天井を見つめていた。*]