― その後/広場 ―……ありがとう。[掛けられた声>>715に振り向き。何度か口を開いては閉じて、顔を俯けてから上げ直し。その一言で十分だった、と短く告げた]この樹は、変わらずあるやもしれんな。[予想はできても、暗い未来をわざわざ口にしたくはない。否、今もこうして寄り添ってくれる妻に聞かせたくはなかったから。大樹に視線を流し、そう答えた]