もう、また…[いい子だと言われれば、また子供扱い、と怒りかけ口を噤む。微かに首が傾いだのを感じ、続いた言葉に、うそつきだと言いかけて。]…え?[腕の中で微かに動いた漆黒に気付き、苦しかったかと思い手を緩めかけるもその姿が揺らぐのに目を瞠り。自分には見慣れた姿に変わったその人に抱きついているような体勢になりながら、その顔をきょと、と見て。]忘れてないよ?ライ兄は綺麗な顔してるけど、女の人には見えないし。[そういってみせたのは、生きていた頃とかわらない笑顔。]