―if―な…[離れかけたところで、ジョエルに手を強く握られて。瞳の奥に動揺がうかんだ。服を引かれ、そちらを見ればラッシュが裾をくわえていて。]嫌だ…、って…お前…たち…だ、駄目だ。私は、お前たちを、憎みたくない。こんな気持ちで、どこかに行けるわけもない。お前たちを道連れになんか、したくないんだ。…だから、離して。[言いながら、徐々に弱くなる声で、二人に視線を向けた。]