>>733[ぶわ、と青年の髪が膨れ上がる。青年の身体から魔力が滲み出て、一番近くにある樹木を大きく揺らし始めた]「えいくそ!」[その様子に抑えるのが無理と判じた鴉は、青年の懐に潜り込み。胸元に下げてあるリングを咥えて鎖を引き千切る]「お嬢さんこれを使え! ライの魔力を抑えやすくする呪が込められてる!」[咥えたリングをゲルダへと投げ渡した。鴉自身でも抑えられるように組まれた呪ではあるが、魔力の扱いに長けた者が使う方が抑える成功率は高い]