― 広間 ―
[体温は残っている。急速な低下はしてない。
急いでエーリッヒの服を剥く。
胸を指で辿って耳を近づけ、グッと息を飲み込んだ]
まだ分からない!
[顔を上げ、クレメンス>>709やミハエル>>714に小さく叫び返す。
喉の痛みにも眉を寄せながら手を組み胸の中心点へと当て、全身の力をかけて押し込んだ。
規則的に何度も繰り返すが、嫌な予感しか這い上がってこない]
っつ。
[落ちてきた髪を乱暴に振り払い、一度手を止めるとエーリッヒの頭に手を伸ばして顔を寄せ、大きく息を吸い込むと口を塞ぎ呼気を送り込んだ。
医療的観念よりは生気を渡す儀式のようなもの。
それでも、エーリッヒの反応は返らない。少なくとも、感じられる範囲内では]