[何気ない一言に、一瞬固まったボク、それに気づいた後輩の子はしまったと言う顔で]
『あ、先輩、ごめんなさい。
あの、何の絵描いてるんですか?』
[ごまかすように、ボクの描いている絵を覗き込みながら。
それから他にもここ最近描いているいくつかの絵、金髪の女の子だったり、屈強そうなおじさんだったり、フードをかぶった男のものだったり。
共通をしているのは、どれも笑顔でかかれていることかな]
『ああ、例の事件の…って先輩ごめんなさい、また』
ああ、うん、気にしないでいいよ。
[ボクは変わらずの笑顔で答えて、後輩の子は絵を眺めながら見つけた一枚の絵になにげない感じでボクに]