『あれ、先輩、この女の子の絵だけ描き途中なんですか?』ああ、うん、それは、彼女にどんな笑顔させてあげればいいのか、思い浮かばなくてね。[ボクは、変わらずの笑顔で答えたつもりだったけども、後輩の子はあわてた様子で]『あ、あの、すみません本当に!戸締りお願いしますねっ!』[居心地悪そうにその場から逃げるように立ち去る後輩の子をボクは見送った]