[それから今描いている幼馴染の絵を描き終えると、生徒会室の戸締りをいつものように。
帰り道、ふらりと寄るのは、彼女が死んだ階段の近く。もう他の生徒の姿はそこにはなかった。
時折ふらりと、用もなく自然とそこに足が向かうことはあったけども、今日は何かそこに行かなきゃいけない気がして。
階段を一歩ずつ上り、踊り場には鏡が一枚。
普段別段意識しないその鏡、ボクは通り過ぎようとして、そして振り返る。
鏡の向こうから名前を呼ばれた気がする、ボクは思わず振り返る]
宮町…さん……?
[そこに見えた姿に、その名前をボクは呟いていた]