― 聖夜祭にて ―
[聖夜祭の始まりが告げられ、生徒はそれぞれ学科の出し物やら屋台やらに奔走し始める。男にも聖歌隊での役目があったが、出番は日が暮れてからだったので、しばらくの間は余裕があった。]
ゼルギウス導師。
[水晶竜と共に居る導師の姿を見つけたのは>>677、そんな時。思わず声をかけたのは、彼の表情が、いつもとは違って見えたせいだったかもしれない]
その…お疲れさまでした…
[声をかけてはみたものの、何を言えばいいのかは、すぐに浮かばず、結局口に出たのは、我ながらどこかずれた言葉。だが近づいてみてその左腕に巻かれた布に気付く]
導師、怪我を?
[治癒の聖句を唱えようかと、尋ねるような視線を向けた]