――と、いうわけで、おっちょこちょいな妖精達の力で吹き飛ばされちゃいましたとさ。[おしまい、という風に話を区切る。]「ふふ、ヴェルナーらしいオチね。」う……酷いなぁ。僕のせいじゃないのに。「そうかしら? くすくす。」[肩を竦めるヴェルナーに、彼女はおかしそうに笑った。]「――それで、どうしたの?まだ続きがあるんでしょう。」……うん。[先を促されると、ヴェルナーの表情から緩い笑みが消え、真剣な医師のものに変わる。]それから、宴の後で彼らの王様に会ったんだけどね――