―回想/部屋5―でも、だからこそ…。[反論しかけて、続いた言葉>>678に言葉は途切れた。「甘えればいいんだ」耳に蘇る笑い声。投げられた言葉は唐突すぎて、記憶の片隅を呼び起こした。怪訝そうにされれば曖昧に笑って誤魔化し、差し出されたアルバムを受け取った。写されていた美しさに、過去の影はまた深く記憶の中に沈んでゆく。天鵞絨を過ぎっていったものには当然気づけるはずもなかった]