[ぼんやりとしていた頭の霧が少しずつ晴れていき、気づいたら抱き締められていた]ぁ…[問いかけに我にかえったように目を見開いて、首を傾げる赤色に]ぼ、く…何を…あれ…?[自分が何をしたのか、自分のものではないような記憶が戻ってくると、問いかけに答えるのも忘れて怯えているように目を泳がせて。その視線が赤色の額の傷に止まると]れ、レディア、ぼく…ごめ…ごめんねっ[うろたえるヴィノールの表情が痛みに歪む。今更になって、白い素足に対照的な火傷の痛みも感じてくる]