本屋 クレイグ

……これ、律儀って言うのかね。
っていうか、俺から渡せてるものって、そんなにないと思うんだけど……。

[口にするのは素の思い。
それでも、責任とって、と言う言葉にははいはい、と頷いた。
仕種は常の軽いものでも、受け入れられた事への安堵は、端々、滲む]

身長は特に気にしてたんだよ。
低いと、すぐに姉に撫でられるから。

[追い越してからも撫でられてはいたが、それはそれとして。
なんでもない、と返された事はそれ以上追及する事もなく。
握り返される感触に、僅か目を細めた後、意識を、外へ、向ける]