さあ、たくさんありますから皆様召し上がれ。[腰を屈めて籠を差し出すと、飛ぶように売れて行く。銀月色のポンチョを纏った妖精が銀月型の菓子を齧る。その光景に眼鏡の奥で目を細めつつ]ヒルダさん、お待ちかねの秘密のお菓子ですわ。お気に召すとよろしいのですけれど。マリオンくんもアナちゃんもクルトさんも・・・是非どうぞ。[共に招かれた人々にも、控えめな笑顔で配り歩く]