[何度目のことだろう。 歩いている姿を見た。自分のいる階段を上ろうとする姿]……露島先輩[いつもみたいにそっと声をかけた。 届くことは期待しない。また戻されると、思っていた。 それでも今回は、相手と目が合って。 目を見開いた。鏡面みたいなさかいめに、指先触れる]