[自分の指先の向かい。 生と死の境界線ごしに露島先輩の指が触れる。 もう感覚なんてとうにない]……先輩[相手の声が聞こえる。くぐもって、少し間延びしたように]ゲームを、壊したんですね。[ぽつりと呟いた]―― どうして。どうして、………[くしゃりと顔が歪む。泣き出しそうに。 聞きたいことは沢山あった。 どうして始めたんですか。どうして私を殺させたんですか。 どうして私と一緒に壊してくれなかったんですか。 どうして、正体を教えてもくれなかったんですか]