……ん。この形も、随分久しぶり。
[咆哮響き、光弾けた後。
茶髪の青年がいた場所にゆるり、と浮かぶのは、真白の龍。
白の中、唯一変わらぬ瞳の蒼が、それが青年が転じたもの、と物語る]
さってぇ、そーれーじゃーあー。
[どことなく楽しげに呟いて、金色の爪の輝く手をゆるり、と動かす。
その動きに伴って生じた力は、網のような形を織り成し、そして]
……とっとと出て来い、てめぇら!
[荘厳とも言える外見にはあまり似つかわしくない一言と共に、それを木の奥へと続く道へ投げ入れる。
中々出てこない三人を網が捕らえたなら、有無を言わさず引き出すつもりなのは、言うまでもない。**]