―事件終わって数日後―
[事件が終わればまた、緩慢に町が機能し始める。
直後はやはり騒ぎがあったけれど
いつのまにか。キノコ畑の奥の崩れた道も整備されたようだ
ただ、空にいついけるのかはわからずじまい。
事件があって改めて自覚した。自分たちの代で空にいけるのか。自分たちの代としなくても、後何代続いた先に空があるのか。それは遥か遠く果てしなく感じる
いつか。というのはいつ?己が生きている間でないならそれは一生いけないのと同意だ。それとも死しても空にいけるという感覚は存在するのだろうか?
一月後、一年後、十年後は?…思えば付き纏う喪失感]