[銀の剣は阻まれる事無く、振り切られ。宙を飾るは、緋の軌跡]……ひとまず、此度の綾は、私に向いたようね。[くるり、と手を返して剣を下ろしつつ、小さく呟く。瞳は一度空を向き、それから、少年へと]……一応、死に到る程ではないと思うのだけれど。手当ては、必要かしら?[そう問いかける自身も、一部は紅に染まっているのだけれど]