― ランスの住処 ―
[歩む道程を眺めていた故に隠された姿も予想付き、僅かでも視界に入れば状態は見え易い。
声の出所も視界を掠めた姿が事実だと後押しして。
何がどうしてそうなったんだろうの疑問は尽きないが]
[鍵を負うひとと赤い正義と双方に挟まれて大変そうだな、と思うだけで口にはしない。
此方に気を遣った所為で覗かれてしまったのだとは知りもせず、些か傍観者の様相でトングを渡す>>737のを見遣り]
……それなら俺は、不自由そうなのを手助けしようかな。
[ふ、と視線を流して、少しばかり意味深に笑む。
隠そうとした意図は読めないが、見逃してはやれないぞと言うかに]
[――幸いに、此処には水も火もあるのだ**]