…一緒にいるのは嫌か?一緒に行くのは嫌か?…かぁ
[エルザに言った言葉を反芻する。あの時は何かを考えていたわけではなく無我夢中で言った言葉。だがそれを思えばまだ力が出てくる。今日を、明日を生きていくことが出来る気がする。根本的に家族。幼馴染、絵師に教師や医師。近所の人たちとの暮らしが嫌ではないのだろう。]
…ま、焦らなくていいよな…俺明るすぎるの苦手だし、しばらくは洞窟の海の暗がりの中で生きてたってな
[強がりと、諦めと、本心と。
来るのかこないのかわからない日が来るまでの間。己はこの狭い町で、海人という町の機能として*生きるのだ*]