「折角だから、杖新調しちゃえば?
杖がいいんだったら、オプション付けちゃえばいいんだし。」
[とさり気無く言われて瞬いた。
カルルは笑っていたが、そこに少し気遣うようなものが見えて。
ああ、とは思ったものの、変わらぬ笑みのまま首を振る。]
ありがと。
ん、でもまぁ、まだこのままでいくよ。折角ホルターつけたばっかだし。
お金はたかられる前にディルスタン先生に渡しとくよー。
……や、今までの器物損壊代の足しにしてもらおうと………。
[破壊した物は積み重なるとそれなりの額にはなっている、はず。
限りなく遠い目をすれば、カルルの方も乾いた笑いでそれ以上は言わなかったとか。]