[色々と、どこかふわふわしている気分だった。背中が熱いのは蒲公英が咲いているから。思い出したのは、部屋の中。忘れていたことを思い出しては忘れていくような、そんな妙な気分になっていた。ふと声が聞こえた気がした。何かが呼んでいるような。]華が咲く?あぁ、華になるんだっけ。[死んだら。なんて呟いて、とりあえず室内をぐるっと見回した。それから、向かわなければいけないと思うほうへと、足を向ける。]