「そーいうのは、内緒話にしとくもんだよ。ベアトリーチェ」
……わっ。ユリアン!?
[ポン、と肩を叩かれて、ピョコンとその場で飛び上がった。
アーベルにはその前から、背後より近寄ってくる青年の姿も見えていただろうか]
「またアレが出て、巻き込まれたんだって?」
うん。でも無事に片ついたって。
「そか、おつかれ。んじゃ予定通りに出店回ってみる?」
うんっ!
[ぽふぽふと頭をなでられても、耐性の完成したユリアン相手には固まらない。今の学院ではまだ唯一の存在だ。
回収袋のことが片付いた後には、妹が兄に甘えるような構図で、聖夜祭を見て回る姿も見られるだろう**]