[華が咲いていた。ひともいた。多分このまま消えるんだろうなぁとある意味まったりとしていた。山頂に近づくと、誰かまではっきりとわかる。ミハエルとレナーテの様子に、何も言わずにそちらから近づくのはやめた。ただ、そばにベッティもいるようなのを見て、泣いてないのを見て。少し笑ったのだった。遠回りして、彼女に近づいて、目元をじっと見詰める。きっと相手には見えないのだろうけれど。]もう泣かないでよ、ベッティ。泣いてると悲しくなるよ。