[響く少女の盛大な笑い声。黒針の一つは狙い違わず少女へと届いたようで。流れ出る紅がそれを証明している]あらら、悦ばせちゃったね。ただの獣では無いと言うことかな。[未だ自然体のまま少女を見やり、右手は己が顎へと添えられる。左手で右肘を支えるように腕を組みながら]お返しは要らないんだけど……許してくれそうにはない、ね。お手柔らかに頼むよ?[今更な言葉を紡ぎ、両腕を身体の横へと降ろす。僅かに開かれた瞳で相手を射抜くその様は、攻勢ではなく反撃の構え]