[全部聞いて、ゆっくり顔を上げる。
ぐっと表情に力を入れても、どうしても視界は霞がかかる]
……しょうがない。
いつも、そう。いつも選んでもらえない。
そんなのは慣れてるからいいんです。
[生前。友達と何かを約束しても、いつもその子は自分よりも彼女の"仲良し"を優先する。そんなのは本当に日常だった。それが当たり前だと思ってた]
だから、もうそれはいいんです。
私も随分変なことしたから。正統に"ゲーム"をしてれば良かったんです。普通の女の子みたいに潜伏して。あんな風に人を殺さなければ良かったんです。ゲームを壊す協力もきっと出来た。
結局、他の人はあまり殺さずにすんで、忌々しい主催者の鼻もあかせて。だから、もういいんです。気にしないで下さい。