[細く華奢な体とは正反対に位置する巨大な大剣をどうするのかと思っていると、地面に剣の切っ先をつけるように構えるや、床を削り取りながら突進してきた]
え"? ちょ! いきなりですかー!?
[しかも返答は聞かないと、前もって宣言されているものだから、「ごめんなさい! やっぱり退場してもいいですか?」と、この局面でヘタレっぷりを発揮する機会すら失ってしまった。
そのまま低空飛行してきた剣は、下段のかなり低いところから急激に跳ね上がってくるような気がして、慌てて後ろに飛びのこうとして……]
って後ろはダメだって言ったじゃないかぁ!
[と、蚤よりちっぽけなプライドが邪魔をして退く事を拒否してしまったため、強化したダガーで受け止める事となった。
ちなみに、誰も退くのはダメだなどとは言っていない]