[こんな奇麗事が自分のどこから出てきたのか分からない。 ただ、思い出すのだ。ネット上、皆に責められてる時にかけてくれた言葉。自分で自分の断罪を聞こえない振りしていたときに、認めてくれた言葉][なのに、その同じ声音で露島先輩が後悔の言葉を紡ぐから。 だから、言いたかった、ぶつけたかった恨みつらみが相手に向けられないまま溶けていく。それによって、少し自分の荷物も溶けていく][震える唇少し上げて、笑おうとした。 上手くいったかどうかは知らないけれど]