― 都市の通り ―
[ミレイユ>>705の声に視線を下げる。
抱き締めれば身を固くするのがわかり、力を緩めはしたけれどそのままで]
わからなくて、当たり前です。
伝承や書物として、記録は残っても。
『憑かれた人』の気持ちが本当にわかる人なんて、いないんですから。
[一年の寿命と、一年の周期。
何も知らぬままその『刻』を迎える人も多いのだろうと、我が身を振り返って思う]
だから、正解なんて、ないと思います。
でも――
[もっと、と。
その先に言葉は続かなかったけれど、思いを含み途切れた言葉に、眼差しを和らげる]
……僕たちのために、頑張ろうとしてくれて、ありがとう。