……わぁ。
当たったら、痛そう……。
[ローザの振り回す巨大な剣に、思わず惚けた声を上げる。
痛い以前の問題です。そんな突っ込みをする者はなく。
ともあれ、それを受け止めたフォルカーを援護するべく集中させた銀灰色の光に力を込め、カタチを与えようとした矢先]
わ、わわ。
[足元の質量の喪失に、わたわたした後ぴょい、と後ろに飛び退く]
危ないなあ、もお。
[文句を言いながら、両手で光球を包み込み、すい、と離す。
右手と左手、双方に灯る銀灰色。
その内、右手に持っている方をひょい、と投げつけ]
……虚空より、生まれ出でるは鋼の針。
[言を呟き、カタチを与える。呼応して弾けた光球は、細長い針となってロミへと飛んだ]