[膝を突く少年の様子に、ゆる、と小首を傾げて]
なら、よいけれど。
……止血くらいは、しておいた方がいいでしょう。
文字通り、血を糧にするモノもいるようですし?
[言いながら、どこからともなく現れた鞘に剣を収める。
その状態で一振りすれば、それは先と同じカードへと姿を変えて]
止めを刺したら、そこで途切れる。
……途切れたものは、二度と綾を織り成さない。
私が視たいのは、様々な、綾。
つまり、止めを刺すのは本末転倒、という所かしらね?
[不思議そうな問いに答え、カードに向けて小さく言葉を紡ぐ。
ふわりと零れる白の光。
それは、受け入れるならば、傷口を塞ぐ程度の*癒しをもたらすはず*]