[ベアトリーチェに抱きかかえられっぱなしだった柴犬が起き出したのは、その後のこと。
丁度エーリッヒたちがこちらに気がついた頃>>712で]
あ、エリくんにウルくん、それに傘の人だっ。
ボクはへーきだよー。
『まあなんとか……』
[エーリッヒの問いに、主人の方は文字通り元気いっぱいに答え。
柴犬はふるる、と頭を振った後、対照的にくたりとした様子でウルリヒに答えを返す。
頭を撫でる手を避けることは無かった。仮にも先輩だとか、そんな考えは端からないようだ]
そーなんだ、よかったー。
[問題が片付いたと知れば、安堵したようにそう言うだけ。
結局犯人が誰だったかということは、興味が無かったのか尋ねようとしなかった**]