新鮮な体験ができて、良かったねぇ!
[返す言葉は、ごく軽く。
しかし、碧は鋭く、飛来する鎖を見る。
避けられなくはない。しかし、問題はその後。
武器を手放し、尚且つこちらへと走り寄る意図は何か]
(ここで避けても、態勢の崩れを突かれるか……ならっ!)
[す、と軽く立ち位置を変え、左の腕へと鎖を絡めさせる。
重量と加速が与える衝撃に身体がふらついた。肩が抜けなかったのは、きっと悪運。
倒れそうになるものの、ぎりぎりで片膝を突くに止め。
右手の銀刃を握る手に力を込め、こちらへ走り寄る少女へ向けて、水平に突き出した]