橋も一日二日じゃ無理。
不自然でないと思う。
……ライさんも、いいよね?
[ビチェも方針には反対しないだろうと思って。
残るもう一人に視線を注いだ。全てを知って動いていた人に向ける蒼は今も複雑な色になってしまう。
ただ、あの時。教会のことを「神の名を騙る者」と嫌悪を滲ませ言っていた。
弔いを頼んだ時の祈りは、心からのものだと感じられた。
ライさんにとっても不本意な事態だったのだろうと思い至れば、そこにも強い憎悪を抱くことは出来なかった。
そんなライさんの知恵も借り、どうやって口裏を合わせるか決めて。
復旧作業の合間に埋葬もしてしまうことになった]