─とある結界前─
……で、どっから手を付けろと。
[結界を前に腕を組んで仁王立ち。この結界の厄介さは儀式に参加して嫌と言うほど分かっていた]
基礎はともかくとして。
外部と隔絶して作用遮断してるってのと、離れた別の結界に繋ぐ強制転移と。
…強制転移にランダム性があったよな。
どんだけ組み込んでんだよー!
[如何に空間魔法を専門に学んでいたとは言え、そこまで組み合わせて出来たかと言われればそうではなく。ましてや他人の張ったものを読み取り構築を理解、更に解除するとなると相当の労力を要する]
ベ〜〜〜ル〜〜〜、助けてぇ〜〜〜〜。
『…しょうがないわねぇ…』
[流石に一人では荷が重いと、灰銀に協力を求めまずは異空生成の基礎構文の作成]