―→自身の客室―[一先ずと戻ったのは、ここ数日を過ごしている客室。ベッドに膨らみを作る、その頭の方へと腰を下ろした]……終わった、よ。[背に疼いていた熱はいつの間にか消え去っていた。つまり、多分。終わったと云う事なのだろう][つめたく冷えた髪を指先でなぞる]でも、まだ道が拓けていないんだ。帰るのはもう少しお預けだね。[答えは返らない。返る筈も無い。判り切っていることに小さく苦笑を零した]