[……実は、受け止めた。とは言っても、その一撃で限界だったりする。彼の内心では]
(いや死ぬから! 治療関係ないから! ってか、ダガーからビキビキとかって嫌な音が聞こえてるんですが!?)
[と、言葉にしたらどれだけ早口なのかというくらい言葉が立て続けに響き渡っていたが、次の手を打つ前に、受け止めたダガーから違和感を感じた]
え? ってうわわわわわわわ!
[何と、ダガーを一向に気にせず、大剣が振り切られ、彼の体がふわりと宙に浮いてしまった]
うそぉぉぉぉぉ!?
[仰け反るように吹き飛びながら、さすがに着地を狙われては拙いと、小さな火の玉をローザに向けて投擲した]
(バランスが崩れてくれれば御の字……ってえ"?)
[彼が火の玉を投げるより早く、勝手にローザがこけていた。今の状態で火の玉が当たると、顔に火傷を負ってしまうかもしれない! 投げかけた腕を止めようと必死になるが、彼の非力な力では止める事などできる筈もなく]
うわぁぁぁ! 投げちゃったぁぁぁ!