不便かどうかなんて関係ないのよねぇ。
あたしが求めてるのは、理論、だけだし?
[少年>>762に張り付いたような笑顔を向けつつ、金属の輪を手首にかけてくるくると回す]
あらぁ、まるで人を珍獣ハンターみたいに。
あなたの目的を邪魔したい訳ではないんだけど、……んー。
[言葉に迷う素振りを見せている間に、少年の肩上にいた鳥が形を変えた。>>763
抵抗の意志を見せる彼に、女は口許に手を当てくすりと笑んで]
そう、でも今逃げられる訳にはいかないのよぉ。
だからぁ――
[回していた輪を宙に投げ上げ、右の手で受け止める。
顔ほどの直径のあるそれを、無造作とも言える動きで後方へ引き]
ちょっと大人しくして、ねっ!
[少年の足許目掛け、投擲した*]