安心するところだろ。
だって片思いはなんか寂しいし?
[首を傾げ尋ねるような響きで飄々といってのける。
冗談めかした言葉で心の一端を示すのは体に染みついた自己防衛の一種。
抜けきらぬ癖に素直じゃないと自分でもそう思う]
――…こうなるまではそんな見たいとは思わなかったんだ。
ほら、テレーズは口伝でその花の存在を近く感じてたのに
見る事が出来ないってわかってるから、さ。
[見れぬ事が前提にある者の前でそれを望む気にもなれなかった。
最初に天上青の存在を知った時は、幼心に見たいと思ったのに]
でも今は、みたい。
クレイグに、メリルやサリィ、ノクロにテレーズ、ほかにもまだいるかもしれないけどさ
僕らの命を糧にした花がどれほどのものか知りたいんだ。
[どんなにきれいな花が咲こうともきっと納得は出来ないだろう。
他の命を犠牲にして咲く花に好意は寄せられないと思う。]