[背中に大きな籠、タスキがけにされた2つのポーチ、そしてお腹にもポーチが1つ。そのどれにも香水が幾つも入っていて、なかなかに重たそうだが、気にしない様子で声を張り上げている。]
香水はいかがー!全部私しか売らないものなのー!
ねねお嬢さん、甘い香りの「愛らしい露天商」はどう?
お兄さんのスパイシーな香りは「性格の悪い記者」で。
あら美しいですね!
さらに妖しい大人の女性を演出したいなら、
「暗躍する人形使い」なんていかがかしら!
ありがとうございまーす♪
1年に1回、この時期また来ますんで、
気に入ってなくなってしまったらまたそのときに♪
[言葉巧みに、香水を売ってはそう触れ回る。]
ん、花の乙女?
…そういえば見たいと思ってたのに忘れてた!!
今日の商売は終了!
[背中が軽くなったあたりで、見たかった出し物を思い出す。あわてて花の乙女会場へ向かう。]