なら巻き込まれた連中のところに挨拶回りでも行くか。
尤も皆がここに留まっているかは定かじゃねぇが。
──お前が悪いと言われるなら、俺も同罪だ。
PMCを持ち込むことを反対しなかったからな。
本当に挨拶回りをするってなら、最後まで付き合ってやるよ。
お前の気が済むまで、な。
[研究責任者がこちらを見上げる気配がしたが、視線を向けることは無かった。
だから、彼女がどんな表情をしていたかは分からない]
「……酔狂よね、スティって。
私に付き合う必要なんて無いのに」
俺を待ってたお前に言われたか無ぇな。
[言い返すと、研究責任者が笑う声が聞こえた。
それにつられて視線を彼女へと向ける]