―医務室―?…奥に、…[医務室らしき部屋、その奥にも扉があった。静かにその扉の前に立って観察をするとその扉は特にロックは掛っていないのが解った。茨がいくつか絡み合っていたけれど開かなくはない。ギ、と音を立てて部屋の奥を覗く。医務室内にある薬品はどうやら一部で、奥の部屋は薬品庫になっていたらしい。]…[使われずに眠っていた品を目覚めさせてしまった。その理由を考え――眉を一度だけ顰めたがすぐに顔を戻した。それから、背後にいる人たちに向けて]こっちにも薬があるわ。