[髪の毛クルクル巻き上げて、帽子を深くぽふりと被る。 過敏に聞こえる周りの音は遠くなり、普通にしか聞こえない] …走ってこよ。 ぅん、それがいいや。[けれど学院の外へ行くには乙女の集団が道を塞いでいる。 溜息ついて、目を閉じる。 精神の集中を願いながら紡ぐのは精霊への言葉]『精神の同胞、貴方に希う。 我の姿を他の者から覆い隠さんことを』[幻覚で姿を見えなくして、ソロソロと学院を抜け出した]