ええ、ありがとう。
[撫でられながら感謝を告げて。
手が離れると微妙な沈黙が流れたが口を開かずにただ見ていた。挙動不審ではあったけれど、悩むというよりは捜すという風情だったから]
……え。
[そして告げられたのは予想とは違う言葉。
隠し事をしていたのとかを謝られるのかと思っていたのだ。
まだ残っていた涙も零れて消える。
見上げたまま、なんだかボケっとした顔になってしまった]
その、途中で少し逃げてもしまったのだけれど。
どくせんって。独占?
私を?
[直球ど真ん中の言葉におたついてしまった。
挙動不審に何度も孔雀色を瞬く]