─ どこかの異空 ─[避けぬ相手>>783。けれど手が無いというわけではないのは、その行動で知れた]ちぃっ!![狙いの軌道上に押し出される腕。刃の根元が相手の右上腕へ押し込まれるような形になり、止められて斬りつける効果が失する。止められた一瞬の間を切り拓くかのように、左下から太刀が競り上がってくるのを男は見た。止められた刃を押しつけその反動と共に地を蹴り、後方へと飛ぶ]っっ……![それでも長さのある太刀の先は男の胴を斬り上げていった。左脇腹から右肩にかけて紅い線が走る]