あー……そう、か。[生まれつき、光持たぬ語り部の娘。例え『周期』を抜けたとしても、いろを見るは叶わなかった彼女。その傍にあって、いろを望むのは──確かに、難しいだろう]うん……そうなんだよな。命を糧に、開く花。……多くを嘆かせて、傷つけて、傷ついて。[ふと思い返すのは、偶然聞いたコレットの叫び。>>5:25]それでも、咲く事を望むものがいる、花。記して、残せなくても、ちゃんと見ておきたい。[望んだ彼の人は、花を見れたのか。そんな思いが過ぎるは、刹那]